ヘルペスの症状
ヘルペスの原因菌はヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスです。
皮膚に取り付いて水ぶくれやただれを起こします。
感染すると神経に侵入して体の中に潜伏します。
いったん治っても疲労やストレス、日焼けなどで再発することが多い厄介な面があります。
身体中どこでもヘルペスになる可能性があります。
その中で性器に発症したものを性器ヘルペスと呼び性病として扱います。
昨今はオーラルセックスも盛んになって、性器ヘルペスが咽頭に感染するといった事例も増えています。
一度感染すると再発するのでパートナにも迷惑をかけることがあります。
再発のきっかけは体力の低下にあります。
そのため年齢を重ねると再発するリスクが高くなります。
再発の頻度が増えるとメンタル的にもダメージになります。
ヘルペスの原因
ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスにより発症します。
単純ヘルペスウイルスはⅠ型とⅡ型があります。
感染している人の数は非常に多いので、日常生活の中で、コップ、お箸、タオルなどを使いまわさないことが大切です。
バスタオルや浴用椅子などの使いまわしはヘルペスリスクを高めます。
銭湯などでも浴室の椅子は必ず洗い流してから使用するようにしなければなりません。
ヘルペスの検査
皮膚の上体を観察します。
非常に特徴的なので目視でわかる場合もあります。
また組織を取って顕微鏡で観察します。
ヘルペス固有の細胞の変化を観察することができます。
髄液または血液で抗体検査や感染検査をします。
産婦人科ではヘルペスであるという診断も慎重に行われますがヘルペスでないという診断も慎重でなければなりません。
もし、胎児にヘルペスが感染した場合、重篤な脳症につながるからです。
ヘルペスの治療
以前は性器ヘルペスは一度かかると治らず、再発防止のためにさまざまなことを我慢することが多かったのです。
そのため、パートナーとの関係がうまくいかなかったり、子供ををあきらめたりする人もあったほどです。
これはヘルペスを単なる皮膚症状ととらえていたからです。
皮膚の症状を和らげる塗り薬を使うことがほとんどでした。
最近はヘルペスを神経性のウィルス感染症ととらえるようになりました。
そのため、塗り薬だけではなく、抗ウィルス剤で治療するようになったのです。
使用される薬は、アシクロビルやバラシクロビルといった薬です。
医療の進歩によってヘルペスがコントロールできる病気になりました。
きちんと治療すれば生涯の持病として恐れる必要がなくなったのです。