性病は誰でもかかる可能性がある?
性病は特別な病気ではありません。
誰でもがかかる可能性があります。
普段と同じ性行為でも体調が悪ければかかってしまう場合もあります。
ただし、性病にかかりやすい人に傾向があります。
25才以下で性行為が定期的にあったり頻度がたかいこと、また未婚の人の方が性病にかかりやすい傾向があります。
未婚の場合で特にセックスパートナーが複数いる人はどうしても性病のリスクが高くなります。
また、一度性病にかかるとリスクが高くなります。
ただ、これらの人がすべて性病になるということではありません。
逆にこれ以外の人は性病にかからないということもありません。
体調が悪い時、衛生状態がよくなかったとき等は性病に感染するリスクが高くなります。
実はストレスも性病リスクを高める要因になります。
では性病にかかった時は何科を受診したらよいのでしょうか。
男性の性病
男性が性病に感染したときに一番先に感じる違和感は痒みです。
性行為をきっかけにして尿道に痒みが起きたときには性病の可能性があることを念頭におきましょう。
また尿道に痛みが出ることもあります。
もっと進行すると尿道から膿が出ることもあります。
これらの症状を起こす性病は、性器クラミジア感染症や淋病(淋菌性尿道炎)の可能性があります。
初期の痒いときや多少痛むレベルのときに受診して検査を受ければ重症化しないで済みます。
性病は重症化すればするほど治療に時間がかかり、費用も掛かります。
また治療中にはパートナーとの行為もできません。
パートナーとの関係にも影響しかねないのです。
もし、受診してみて性病でなかったとしても、痒い、痛いという症状があるのは何らかの異常が起きているに違いないのです。
早期に治療しておけば安全です。
男性の性病の場合には、まず尿道に異常が現れます。
こんな時には迷わずに泌尿器科を受診しましょう。
女性の性病
女性の性病の兆候は、外陰部のかゆみや痛みから始まることが多いものです。
また、外陰部に水泡やいぼができたり腫れてくるといった症状が出ることもあります。
女性の場合には性交痛が出ることもあります。
これは膣壁に炎症や腫れものができている場合に起きます。
また性交時に出血することもあります。
そのほかにも、おりものに異常が出ます。
量が増える、においが強くなる、色が付くなどです。
これらの症状はクラミジア感染症、淋病、トリコモナス膣炎、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒などの可能性があります。
女性の性病の場合にも排尿痛があったりしますので、泌尿器科でも診てもらえます。
しかし、女性の場合には婦人科で診てもらう方がのちの治療にもつながりやすく、また行き易いという特徴もあります。
喉に違和感がある場合
喉が痛い、痒い、呑み込みにくいなどの症状が出た場合に、性病かもしれないと感じる人は少ないかもしれません。
しかし、オーラルセックスでは喉から感染します。
耳鼻咽頭科でも性病の診断をしてもらうことはできます。